ロヴレン、クロアチア代表を電撃引退。「代表ユニは、スーパーマンのマントのようだ」

クロアチア代表として78試合に出場してきたDFデヤン・ロヴレンが、このタイミングで国際試合からの引退を表明した。

2009年にフル代表でデビューして以来14年にわたって招集され、2018年のワールドカップでは準優勝、昨年末のカタール大会でも3位と結果を残してきた。

自信と闘争心あふれる態度、そしてロッカールームを盛り上げられるメンタルの強さでも知られ、ファンからもカルト的な人気を誇る選手だ。

彼は今回自身のSNSで以下のように投稿し、33歳でクロアチア代表から離れることを宣言した。

デヤン・ロヴレン

「チームメイトたち、そしてクロアチアのファンへ。今日は悲しいニュースを伝えたい。しかし信じて欲しい。この決断はオープンな心で熟慮を重ねた結果のものだ。

簡単な決断ではなかった。このメッセージを書いている今、涙が溢れないよう必死に堪えているよ。

クロアチア代表に最後の別れを告げる時が来たんだ。

しかしながら、僕は永遠にヴァトレニ(クロアチア代表)のサポーターであり続ける。これから来るあらゆる試合で仲間を応援し続ける。

子供の頃、大きな大会でプレーすること、赤と白のユニフォームを着ることを夢見ていたよ。

9歳の時、クロアチア代表のユニフォームを初めて着用した。その時の特別な気持ちは決して忘れることはない。まるで、スーパーマンのマントを身につけるようなものさ。

この気持ちを言葉で表現するのは難しい。2009年10月8日、クロアチア代表でデビューしたときのことは永遠に忘れられないよ。

あらゆるユース代表でプレーしたが、常に頂上を目指していた。A代表に入りたかった。それは全世界の前で自分を見せられることを可能にしてくれた。

ただ、正直なところもっと自分自身に期待していたね。自分のプレーにがっかりした試合も何度かあったんだ。

もっと正直になれば、今よりずっと前の若い頃にも代表引退を考えていた。悔しかった。若かったし、忍耐強くなかったからね。

ただ最終的には自分の心に耳を傾け、プレーを続けることにしたんだ。それが可能になった理由の大部分は、ファンのみんなだった。ありがとう。

関わってくれたすべての人々に感謝するよ。ここですべてを書くことはできないが、皆さんがいなければ僕はなにも成し遂げられなかった。

最後に言いたい。僕は選手として代表を離れるが、同時にクロアチア代表のファンが一人増えるということさ。これまでと同じように、お互いに寄り添い合おう」

【関連記事】 “奇妙な陰謀論”を信じた7名のサッカー選手たち

クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督は、この引退に際して「彼はロッカールームのリーダーの一人で、チーム全体をやる気にさせる真のファイターだった。キャリアを通して多くの批判を受けた男だが、その達成したことを誇りに思ってほしい」とコメントしているとのこと。

© 株式会社ファッションニュース通信社