有明フェリー 4月から運賃値上げ 17年ぶり、原油価格高騰で

 長崎県雲仙市国見町の多比良港と熊本県の長洲港を結ぶ有明フェリーは、4月1日から車両運賃を平均12.8%、旅客運賃を平均10.3%ずつ値上げする。値上げは2006年4月1日以来、17年ぶり。
 運航する有明海自動車航送船組合が15日発表した。新型コロナ禍による輸送台数の減少に加え、原油価格高騰、物価上昇による船舶整備や備品購入のコスト増加が理由。同組合は「昨年度は黒字を計上しているが、経費の上昇を吸収するのが難しくなっている」としている。
 値上げにより車両運賃=運転者1人の運賃含む=は、軽自動車クラスが2500円(現行2060円)、普通車クラスが2900円(同2500円)になる。旅客運賃は中学生以上500円(同450円)、小学生以下250円(同230円)になる。

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