すべての人が生まれながらにしてもつべき権利をわかりやすく解説した『わたしたちの権利の物語 LGBTQ+の権利』が発売

『わたしたちの権利の物語 LGBTQ+の権利』が2月24日(金)に啓林館の児童書ブランドである文研出版から発売された。 第3巻となる本書では、LGBTQ+の権利をとりあげる。 今でこそLGBTQ+という言葉をよく耳にするようになり、LGBTQ+であることをカミングアウトする人も増えてきたが、ここに至るまでには、差別や偏見などを乗りこえ、自分らしく生きる権利の獲得のために命がけで取り組んできた人びとの長い道のりがあった。 本書は、LGBTQ+とはどのような人のことをいうのか、に始まり、その歴史を振り返るとともに、今も続く課題についても伝える。政治家やスポーツ選手などの著名人のみならず、高校生による取り組みなども紹介され、子どもにとってもわかりやすく、身近なテーマとして受けとめられるようになっている。 自分らしく生きるとはどういうことなのか。どうしたらみんなが自分らしく生きられるのか。LGBTQ+の権利の歴史や現状を知ることは、多様性が尊重されつつあるなかで、子どもたちがよりよい社会について考えるきっかけになるだろう。

編集者より

すべての人が生まれながらにしてもつべき権利について、わかりやすく解説した絵本シリーズ(第1期3巻)が刊行されます。自由や平等を手にするために人びとはどのような行動をとり、どのように闘ってきたのか。各巻テーマにそって、歴史上の重要なできごとや進展のために力を尽くした人びとの活動をとりあげ、その長い闘いと、現在の状況までを伝えます。人権問題という難解になりがちなテーマをあつかっていますが、絵本という形式をとり、平易なことばで訳されているので、親しみやすい絵とともに、子どもが人権について知る入門書としてぴったりのシリーズとなっています。日本語版刊行にあたり杉木志帆先生に監修をお願いしました。巻末には理解を深めるために活用できる年表・用語解説・索引・ブックリストがついています。

著者紹介

作家:アニータ・ガネリ

インドで生まれ、イングランドで育つ。ケンブリッジ大学を卒業後、出版社に数年勤務。年に15~20冊のペースで、600冊以上の子ども向けノンフィクションを執筆している。邦訳は『30秒でわかる地球』(三省堂)、『とびだす世界地図帳』(大日本絵画)など多数。

画家:トビー・ニューサム

南アフリカのケープタウン在住のイラストレーター。グラフィックデザインを学んだのち、フリーランスのイラストレーター、ブックデザイナーとして独立。おもにエディトリアルイラストレーションや児童書のイラストレーションを手がけている。邦訳は「わたしたちの権利の物語」シリーズがはじめて。

翻訳:ひらのあさ

東京都生まれ。日本女子大学文学部英文学科卒業。貿易事務などの仕事をしながら翻訳学校で学び、児童書の翻訳者を志す。本書が初の訳書となる。やまねこ翻訳クラブ会員。本作り空Solaスタッフ。

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