桃の人工授粉が始まる 「岡山県内で唯一、温室桃を手掛ける勝央町石生の農業・石川裕之さん(46)方」/ 岡山・勝央町

岡山県内で唯一、温室桃を手掛ける勝央町石生の農業・石川裕之さん(46)方のビニールハウスで桃の人口授粉が始まった。ピンク色の桃の花が咲き誇り、ひと足早い春の光景が室内に広がっている。
約13㌃計3棟で、極早生品種「はなよめ」をはじめとした5品種を育てている。先月大雪に見舞われるも、加温ボイラーでハウス内の温度を上げるなどして被害を食い止め、無事例年どおり12日に開花。今年は気温が低く、まだつぼみのままの木もあるが、味や品質は変わりなく良いのができるという。
22日は、母・里江さん(69)と作業を行い、交配用羽毛棒で一輪一輪丁寧に花粉を付けていた。裕之さんは「燃料価格の高騰など経営が苦しい状況に追い込まれているが、楽しみにしている人のため、おいしい桃ができるように頑張っていく」と話す。収穫は早くて4月下旬ごろ。

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