【日本チェーンドラッグストア協会】支援している「そらぷちキッズ」へ、オムロンヘルスケアからの寄付贈呈式実施

【2023.02.24配信】日本チェーンドラッグストア協会は2月24日、協会が支援している「そらぷちキッズキャンプ」へ、オムロンヘルスケアからの寄付贈呈式を開催した。そらぷちキッズキャンプは、 “病気とたたかう子どもたちに夢のキャンプをつくろう”との理念で設立され、2010年には「公益財団法人そらぷちキッズキャンプ」に認定されている。

贈呈式に出席した「そらぷちキッズキャンプ」代表理事の細谷亮太氏は、難病を抱える子供は治療だけでなく、抱える問題があると指摘。「外出には心理的なハードルも含めていろいろな事情がある中で、キャンプ場をつくろうということになった」と団体立ち上げの背景を語るとともに、運営を続けることの困難さも指摘した。その中で、「日本チェーンドラッグストア協会の富山睦浩(協会理事、サツドラホールディングス)さんからも支援いただいてきた」と協会との取り組みも説明。キャンプが北海道にあるため、サツドラホールディングスからの支援が大きかったことをうかがわせた。

一方、式に同席した富山睦浩氏は、「もともとは根津(孝一)副会長をはじめお取組みされていた」と経緯に触れた。協会として昨年は2000万円を寄付したことも説明。「協会からだけでなく、メーカーさんにもお願いをして1個販売に対していくらかの募金などの活動をお願いしてきた。複数のメーカー、卸さんにもご支援をいただいている」と話した。「難病を持った子供たち、また大変なご家族のために、今後も支援していきたい」と強調した。

式にはオムロンヘルスケア執行役員経営統轄部長の岡田歩氏が出席。同社の体温計が発売50周年を迎えた記念して、そらぷちキッズキャンプへの寄付を決めたことを話した。体温計の売上の一部として644万円を寄付した。

記者から岡田氏にドラッグストアのリアル拠点とウエアラブルを含めた検査機器の活用への今後について質問が出ると、岡田氏は「はやく異変に気が付くことは重要だが、異変があった時にどこに相談できるか。医療機関やかかりつけ薬局での日頃のコミュニケーションが重要だと思っており、すべてがデジタルで解決されるわけではない。リアルとデジタルをうまく活用していくことになるのではないか」と話し、今後のリアル拠点の重要性も指摘した。

協会会長の池野隆光氏は、そらぷちキッズキャンプの支援を含めたSDGsへの協会の取り組みについて、「特別なことを特別にやっていくことは続かない。今、わたしたちができる、簡単ですぐにできることを積み重ねることで、次のステージに持っていけるといいのではないかと思っている」と指摘した。

持続性の考えには協会SDGs委員会委員長の德廣英之氏も同調し、「SDGsはまさにサステナブルな取り組み。そらぷちキッズキャンプも第一歩の取り組みから継続して取り組まれてきた。SDGsの委員会として、今後も重要な取り組みとしてさらなる継続、発展に寄与していきたい」と述べた。

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