
関西電力の森望社長は24日、大阪市の本店で記者会見を開き、新電力顧客情報の不正閲覧を巡り、同日から4月末まで電気・ガスの販売で営業活動を全面的に自粛すると発表した。関電として初めて。法令順守意識の再徹底に集中的に取り組み、適正な競争環境下での小売り業務を確立する。正式な処分に先立ち、社長報酬の50%を半年間、自主返上する。
電気・ガスの販売に関わるテレビCMやメール広告を取りやめ、省エネサービスなどの提案も控える。電気の供給に支障がないよう、引っ越しに伴う契約切り替えなど顧客からの申し出による手続きには対応する。