広島カープ 森下暢仁の進化 “笑顔” と “責任感” の春へ いよいよ練習もギアチェンジ

各球団のキャンプで、チーム内外から注目を集めているのが、森下暢仁 投手(広島カープ)です。手術からの復活を目指す森下投手に今の心境を聞きました。

広島カープ 森下暢仁 投手
― ここまでのキャンプについて
「チームの雰囲気もいいし、個人的にも順調です」

森下投手は、去年10月、シーズンが閉幕するやいなや、右ひじの手術に踏み切りました。このタイミングでの手術には、「2023年開幕」に向けての並々ならぬ思いがありました。

森下暢仁 投手
「キャンプに入って、正直、(開幕まで)時間がないと思うこともあったが、やれることをやろうと思う。手術した目的として今シーズンに合わせることがあった。そのために早めに手術をした。目標は、開幕スタートに合わせる意識でがんばっています」

今月17日、キャンプ序盤からキャッチャーを立たせての投球練習を続けていた森下投手でしたが、この日は、練習の最後、6球限定でキャッチャーを座らせ、低く構えたミットに投げ込みました。ここには、彼の目指す方向性が垣間見えました。

森下暢仁 投手
「ぼくは (球が)低めにいくと弱くなるところがある。高めに投げるときは変わらないが、低くなると強さを出しづらくなる」

ミットの位置が低くなっても強さの変わらない球。同時に、ブルペンでは、ボールの “質” にもこだわります。

森下暢仁 投手
ボールの回転を意識している。自分の場合、少し回転がずれると、シュート回転などしてしまう。できるだけきれいな回転で投げたい。基本的に回転はきれいな方だが、そこがズレると変わってくる」

低めでも、強くて、回転が良い球。22日には、今キャンプ初めて本格的に捕手を座らせましたが、目指す投球は、そこに “コーナーワーク” も加えたものです。

森下暢仁 投手
「両サイドにしっかり投げきることを意識していきたい」

昨シーズンは、自己最多の27試合に登板しましたが、満足のいかない自分に折り合いをつける日々でした。しかし、2023年、からだの不安もありません。森下投手は、“笑顔” と “責任感” で春を迎えようとしています。

広島カープ 森下暢仁 投手
「まず、けがを治して、もういい感じですけど、開幕に間に合わせる気持ちでやっています。その中で戻ったら離脱しないようにしたい。もともとそんなに体がめちゃくちゃ柔らかいわけではない。動かせる筋肉を動かせるように意識したい」

© 株式会社中国放送