【漫画】「安いからこれにする」娘の一言でハッ! 将来の選択肢狭める〝呪い〟を描いた作品に共感の声続出

自身の欲求に従わず、「安いから」という理由だけでものを選ぶことで、知らないうちに選択肢を狭める〝呪い〟にかかっていた実体験を描いた漫画がツイッターに投稿され、多くの共感の声が寄せられている。

きくまき(@kikumaki00)さんは20日から21日にかけて漫画を投稿。家族でグッズなども販売している創作同人誌の即売会を訪れた場面。絵が気に入ったわけでもなく「安いからこれにする」と100円のものを選ぶ娘を見て、自身にこびりついた「安いから」の呪いが伝染していることに気づき、焦ったというきくまきさん。娘の一言をきっかけに、自身に呪いがかかった背景と〝解呪〟に至った経緯を明かしている。

きくまきさんは母親の影響を大きく受けたという。母親は「これが良い」より「安いから」を優先し、食品、衣服などを選択。その徹底ぶりは巨人ファンにもかかわらず、価格が低い他球団の服を着るほど。そんな母親の元で育ったきくなかさんは上京後、自然と「安いもの」で囲まれた生活に。「外食でもメニューから安いものを選ぶのが当然でした」と振り返った。

転機は夫との出会いだった。初めて一緒にラーメン屋を訪れた際、いつも通り「素ラーメン」のみを頼んだきくなかさんに対して、夫はトッピング、ギョーザ、チャーハンなど盛りだくさんの注文。「すごい、めちゃくちゃ頼むね」と話したきくまきさんに夫は「え?うん、うまいから」とニッコリ。漫画では夫の表情が輝いているように描かれた。

好きなものに投資するタイプの夫と過ごすうちに「『安いから』で選ぶより『欲しいから』で選んだ方が絶対人生楽しいじゃん!」と気づき、呪いは解かれた。きくなかさんは、「安いから」で選ぶ癖を直したことで「これがおいしそう!で選んだものを食べて実際おいしいと、人生が充実している感じがします」と手ごたえを語った。

漫画に対して、「めちゃくちゃわかります」「学生時代に気づいて卒業できた呪いだぁ」「大人になってもこの呪いはなかなか解けない」「私このお母さんタイプ…」「お買い物上手になるのはいいけど呪いにならないように気を付けます」「安いものも悪くないけど、全部だと自分が価値ある人間って思えなくなるから程々いいものも選ばないとですね」など多くの反応が寄せられている。

「自分の好きな物を選んで楽しく生きよう!という思いを伝えたかった」というきくまきさん。ツイートは、24日までで7000超のリツイート、2.7万超の「いいね」を獲得。想像以上の反響に驚いている。「思いのほか反響が多くさまざまなご意見をいただき驚いています。自分も同じです、というコメントが多く共感いただけてうれしいです」と喜びを語った。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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