
日本や海外を拠点に活動する現代美術家が労働組合「アーティスツ・ユニオン」を結成し、24日オンラインで記者会見した。「多くはフリーランスで立場が弱く、経済的な搾取やハラスメントの温床となっている」と訴え、不適切な慣習の改善を目指す。
個人で加入できる労働組合「プレカリアートユニオン」のアーティスト支部として1月19日に結成。報酬や倫理、労災など各分野のガイドラインの策定を進め、働きに見合った待遇を受けられるように求めていく。
ユニオンの支部長で、パリを拠点に活動する村上華子さんは「適正報酬がないことで生まれる権力のアンバランスがハラスメントの温床となってきた」と指摘した。