糸魚川市消防本部 分娩の救急対応学ぶ 糸病での休止受け

 糸魚川総合病院(糸魚川市竹ケ花)の4月以降の分娩(ぶんべん)休止公表を受け、糸魚川市消防本部は22日、同消防本部で産婦人科関連救急対応研修を行った。

講師たちは赤ちゃんの模型なども使って説明した

 同病院の産婦人科医師と助産師を講師に迎え、約40人が参加。分娩の介助の注意点、救急現場での対応について理解を深めた。
 講師たちは、分娩の急速な進行により分娩施設到着前に分娩する「墜落産」について、母体と赤ちゃんそれぞれへの具体的な対応について説明。出生場所の住所や出生時間の確認が必要なことなども伝えた。
 同市で施設外での分娩が発生する確率は、5年に1回程度になるという。同消防本部警防課救急係では「やはり(施設外分娩の)数が少ないので、(対応の)経験者も少ない。市内の状況を考えれば、来年度もこうした研修をやっていく必要があると考えている」としている。

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