「不幸は全部使った」 馬場咲希が“ドタバタ”乗り越え首位と5打差

何があっても負けません(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド 2日目(24日)◇サイアムCC(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

17歳のアマチュア馬場咲希の今週のテーマは「慌てず、ゆっくり焦らず、自分のペースで」。2日目は、序盤からそれが試された。

「自分のペースで」が今週のテーマ(撮影/村上航)

初日はイーグルだった1番(パー5)は、もちろんバーディを狙っていた。ティショットはしっかりとフェアウェイを捉えたが、2打目をミスして左バンカーにつかまり、3打目はグリーンをオーバー。アプローチも寄せきれずボギーとなって出鼻をくじかれた。

「1日分の不幸はここで全部使ったと思うことにした」と切り替えたが、2番で別の災難に見舞われる。自分の組のプレースピードで、競技委員に注意を受けた。同組選手のプレーに待たされて、すでに前の組と1ホール分も開いていた。少しバタついた。「これも経験だな」と受け流した。自分のプレーに集中する、と決めると流れが変わった。

今日も暑かったー(撮影/村上航)

手前ピンの3番(パー4)でティショットを左に曲げた。2打目でピンを狙えなかった。ところが…。「(奥の)エッジの方を狙っていったら、木に当たってピンに戻って来た。めっちゃラッキーでした」。予想外のバーディとなり、思わず笑顔がこぼれた。

スコアを戻し、加速した。「あとは落ち着いてプレー出来ました」と6バーディ、2ボギーの「68」でフィニッシュ。終わって見れば、通算7アンダーで首位と5打差。「明日も焦らず、バーディをどんどん狙って、ミスしても自分のペースで頑張りたい」。残り2日がもっと楽しみになってきた。(チョンブリ/谷口愛純)

5打差を追いかける(撮影/村上航)

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