主将奮闘記 別府溝部学園高校バスケットボール部 大庭涼太郎(2年) 【大分県】

1年生の頃からチームの司令塔として試合に出場し、これまで全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)に2度出場した。冷静に試合を組み立て、勝負どころでは自らが得点し、チームを勝利に導いてきた。新チームではキャプテンとなり、その存在感は増すばかりだ。

Q:キャプテンになった経緯は?

年末にウインターカップに出場し、年明けから代替わりして新チームになりました。最初の練習の前に監督から「今年のキャプテンは大庭だ」と言われて決まりました。1年生の時から試合に出ていたのは僕だけで、みんなより経験があるのでその面が評価されたと思います。小・中学校でもキャプテンはしていたので戸惑うことはないですが、全国で勝つことを目標としているチームなので、これまでとはプレッシャーが違います。

Q:理想のキャプテン像は?

チームがピンチになったときこそ、自分が先頭に立って引っ張っていけるようなキャプテンになりたいです。大事な場面で得意のジャンプショットを決めたい。1試合20得点10アシストを記録すれば、チームを勝利に導けると思います。

Q:今年のチームの特徴は?

身長は低いですが、個人のスキルが昨年に比べて高いと思います。どのポジションからも得点ができますが、小さいので堅守速攻のチームとして勝てるチームにしたいです。

司令塔として存在感を発揮する大庭涼太郎

Q:新チームとして初めての公式戦となった県高校新人大会を振り返ってください。

決勝の柳ケ浦戦はチーム全体のファウルが多く、自分たちで試合を難しくしてしまいました。ただ、負ける気はしなかったです。今年は県内負けなしが目標なので、今後は圧倒できる試合をしたいです。そして、3月の九州大会では自分たちより強いチームがいますが、そこで勝ち上がらないと日本一は狙えない。同じ高校生だし、勝てない相手はいないと思っています。

Q:別府溝部学園の魅力は?

僕が溝部学園を選んだ理由は、前監督に声を掛けてもらい、実際に練習に参加したらチームの雰囲気が良かったので、ここで3年間頑張ろうと思いました。親元を離れ、寮生活で洗濯など身の回りのことができるか不安はありました。でも上下関係は厳しくなかったし、寮は個室で温泉もある。最高の環境が溝部学園の魅力だと思います。温泉に毎日漬かって、マッサージをして疲れを取っています。

Q:最後に今年の目標を聞かせてください。

この2年間、インターハイ(全国高校総体)に出たことがないので、あの舞台に立ちたいです。そして、ウインターカップでは日本一を目指す。これまで2度出ていますが、詰めが甘くベスト8の壁を越えられなかったので、練習からディフェンスを突き詰め、堅守速攻のスタイルを確立して、勝ち上がりたいです。

1試合20得点10アシストで勝利に導くと語った

(柚野真也)

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