
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシアの侵攻開始から1年の節目に首都キーウ(キエフ)で記者会見した。「中国がロシアに武器を与えないと強く信じている」と述べ、ロシアへの武器提供疑惑がある中国をけん制した。先進7カ国(G7)議長国日本の岸田文雄首相によるウクライナ訪問を歓迎するとし、実現に期待を示した。
中国は24日、侵攻に関する中立的な立場をアピールし、両当事国の歩み寄りと全面的停戦を呼びかけた。ゼレンスキー氏は「和平案は当事国が作るべきだ」と強調。中国が重視すると主張する「領土の一体性」が、中国の友好国ロシアに脅かされていると訴え、「ウクライナの全領土からのロシア軍撤退を含まない和平案は受け入れない」と強調した。
習近平国家主席と会談を計画していると明らかにしたが、時期などは言及しなかった。
日本が20日発表した55億ドル(約7500億円)の支援に謝意を表明。ウクライナの戦後復興で「日本が重要な役割を果たす」とし、支援継続を求めた。