早春の風物詩、郡市対抗長崎県下一周駅伝の代替大会は26日、諫早市の県立総合運動公園で行われる。従来と同様に地域ごとに分けた全11チームが出場。郷土の誇りをたすきに込めて健脚を競う。午前9時スタート、午後1時前に全チームがゴールする予定。
69回の歴史がある駅伝大会。第70回記念大会を前に3年連続で中止されている中、地域の一体感を実感し、競技力向上を図る場をつくろうと長崎陸上競技協会が代替大会を企画した。長崎新聞社は特別協力する。
公園内の周回コースおよびトランスコスモススタジアム長崎を使って計15区間、54.55キロ、たすきをつなぐ。女子6区間14.9キロのゴール後に男子9区間39.65キロを実施。男女の総合タイムで競うほか、男子の部と女子の部の優勝チーム、区間賞獲得者を表彰する。13区へのたすきリレーに合わせて6位以下の繰り上げスタートを行う。各チームとも、オープン参加のBチームの出走を認める。
例年は3日間かけて407.3キロの公道を走るが、今回は走行距離を7分の1以下に短縮。大学生の参加を県内在住者に制限したため、例年の勢力図が大きく変わる可能性も十分にある。
直近の第69回大会(2020年)は大村・東彼が総合2連覇を達成し、2位長崎、3位佐世保、4位西彼・西海と続いた。今回、大村・東彼は県外大学生が出場できない影響が大きいが、女子は優勝候補の本命。前回5位の諫早、6位の対馬はジュニア選手が充実している。
このほか、島原半島はママさんランナー永友優が区間賞を獲得できるのかに注目。五島列島、北松・松浦、壱岐、平戸は控えメンバーが少ない中で一つでも上の順位を目指す。
当日の天気予報は晴れ。来場者が楽しめる食のブースを用意している。大会スローガンは「つなげ!」となっており、長崎陸協は「この素晴らしい大会の足跡の継承と、継続への強い思いを共有し、県全体を盛り上げる大会としたい」と期待している。