統一地方選の津山市議選(4月16日告示、23日投開票)候補者ほぼ出そろう!/岡山・津山市

統一地方選の津山市議選(4月16日告示、23日投開票)は告示まで2カ月を切る中、現職22人、新人7人、元職1人が出馬の準備を進めており、候補者がほぼ出そろった形だ。定数は今回から3減の25になる。態度を明らかにしていない現職や、新人擁立を模索する動きなど流動的な要素もあり、30人を上回ることも想定される。後援会の事務所開きを相次いで行うなど、激戦の様相を見せている。
定数をめぐっては、一昨年の3月議会で現行の28から24とする条例改正案を、議長を除く採決で賛成少数(賛成13、反対14)で否決。昨年の3月議会では「現状の人口などから25が適正と考える」として、3削減する条例改正案が発議され、賛成13、反対12の僅差で可決した。
これまでに引退の意向を示しているのは、岡安謙典氏(70)=公明=、竹内邦彦氏(61)=無所属=、竹内靖人氏(68)=無所属=、中村聖二郎氏(68)=共産=の4氏。
23日の立候補予定者説明会に出席するなど、出馬の動きを見せているのは現職、新人、元職の計30人。現職の村田隆男氏(71)=無所属=は「3月議会の一般質問で態度を表明する」としている。
党派別では、共産は引退する現職の後継を検討中で、現有2議席の確保を目指す。公明は新人1人と現職2人で3議席の維持が目標。立憲民主は現職1人。NHKから新人1人。ほかは無所属で立つ見込み。
今回は女性が5人(現職2人、新人3人)いるほか、新人に30代が2人いるなど選挙の活性化が期待される。
1月末にいち早く事務所開きをした新人は「市民の声の代弁者としてニーズに合った施策を実現し、地域を活性化させたい」と力強く決意表明した。
前回は定数28に対して32人が立候補し、トップ当選は2369票、最下位当選は802票。新人は9人中6人が当選した。投票率は53・71%(前々回58・70%)と過去最低を更新した。ある現職は定数25での選挙戦に「コロナ禍の影響もあり、全く見通せない」と話す。
市民にとって最も身近な選挙であり、大票田の旧市内などでは激戦が予想される。高齢化や人口減少対策、アフターコロナを見据えた各種施策、地域経済や農林業の活性化などが争点になるとみられる。有権者の関心がどれだけ高まるかもポイントになる。
有権者数(昨年12月1日現在)は8万1940人(男3万8884人、女4万3056人)。

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