さあ見頃 田辺梅林

これから見頃を迎える紀州石神田辺梅林(25日、和歌山県田辺市上芳養で)

 和歌山県田辺市上芳養の紀州石神田辺梅林で梅の花が見頃近くとなり、白い花が里山の風景を彩っている。山間部で標高が高い場所にあり、平野部と比べると開花は遅め。紀州田辺観梅協会によると、25日現在、満開近い木もあれば、つぼみのものまであり、全体では六分咲き。これから見頃を迎え、関係者は大勢の来園を期待している。開園期間は3月5日まで。

 コロナ禍の影響から今年は3年ぶりの開園。期間中は地元産品を販売したり、祝日や日曜にはイベントを開いたりしている。26日は野だてや大正琴演奏会、餅まき大会などの催しを予定している。パイロット園地の花も見てもらえればと、売店周辺の梅畑からパイロット園地へとつながる遊歩道も整備している。

 観梅協会によると、県内のほか関西圏を中心に観梅客が訪れており、こんにゃくや田舎食材を使った弁当など手作りの地元産品もよく売れているという。25日も午前9時過ぎから、次々と車で観梅客が訪れ、散策しながら写真を撮るなどし、春めく景色を楽しんでいた。

 濱田洋観梅協会長(70)は「これから見頃を迎えるので、皆さんに来ていただきたい」と話した。

■南部梅林も3月5日まで

 みなべ町晩稲の南部梅林は、開園期間が当初は2月26日までとしていたが、3月5日までに延長している。25日現在の花の状況は、満開から散り始めという。

© 株式会社紀伊民報