国体目指す、西牟婁選抜チーム始動 社会人軟式野球

国体出場を目指す田辺・西牟婁の選抜チーム「Wセレクション」

 社会人軟式野球で和歌山県田辺・西牟婁から国民体育大会の出場を目指す選抜チーム「W(ダブル)セレクション」が発足した。県軟式野球連盟西牟婁支部の15チームから選手24人を選んだ。26日に始まる国体予選の優勝を目指している。

 国体予選にはこれまで、西牟婁地区予選を勝ち抜いたチームが出場していた。他の支部からは強豪の企業チームが出場していることもあって「西牟婁から全国で勝てるチームをつくり、地域の野球を盛り上げたい」と選抜チームをつくり、昨年12月に始動した。

 Wセレクションには、みなべ町で昨年10月に開かれた「梅の里社会人野球大会」で準優勝した「派遇麗者(はぐれもの)」やベスト4の「山建サンデーサイレンス」、同大会で過去4回優勝している「中万呂・丸政」など各チームで活躍する20~30代の選手が選ばれた。地元の企業が協賛し、オレンジ色のユニホームをそろえた。

 代表者は西牟婁支部長の濵口真さん(56)、監督は宮本真次さん(40)=山建サンデーサイレンス=が務める。

 国体の県予選は26日と3月5日、紀の川市の貴志川スポーツ公園野球場と和歌山市の紀三井寺球場で開かれ、6チームが参加する。Wセレクションは、3月5日午前9時から紀三井寺球場である準決勝が初戦となり、山下工業(那賀支部)―友愛(和歌山市支部)の勝者と対戦する。優勝チームが国体の近畿予選に出場、近畿で上位4チームが本戦に出場できる。

 宮本監督は「地域に上を目指せる社会人チームがあることで、野球人口の増加につながれば。頑張っている姿を子どもたちに見せたい」と話している。

 Wセレクションの選手は次の皆さん。

 吉田拓史(主将)、上中智稀、土井健太郎、小川士貴、木下誠也、古岡尚幸、古田恭平、吉川慎太郎、松根圭希、井口友廣、大野僚汰、上平悠生、山崎頼樹、後地信男、玉川竜童、新谷将、木下力哉、吉川知輝、田上都翁、関矢光佑、原祥平、久保光大、田中直人、賀城健伍

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