馬場咲希は“目玉”なんと3回 「悔しい気持ちをぶつけたい」

“目玉”3回の試練を受けて(撮影/村上航)

◇米国女子◇ホンダ LPGAタイランド3日目(25日)◇サイアムCC(タイ)◇ 6576 yd(パー72)

前半のダブルボギーを獲り返すように、5バーディを奪って迎えた17番(パー4)で、2打目がバンカーにつかまった。砂に埋まったボールを見て、「またか」とガックリ。“目玉”になるのは今日3回目だ。

それでもスコアを2つ伸ばした(撮影/村上航)

1番をバーディで飛び出した馬場咲希は、4番パー3でバンカーが“目玉”になって2オン3パットのダブルボギー。「昨日と同じように“これで一日の悪いのを全部出した”」とボギー発進から「68」をマークした前日の再現に燃えた。5番で2mに着けてのバウンスバックから一気の3連続バーディ。8番パー3でティショットがまた“目玉”に。「今度は絶対に寄せてやる」と、最高のバンカーショットで1mに寄せてパーセーブと踏ん張った。後半も2つ獲って通算11アンダー…。ところが、終盤で二度あることが三度起こった。

とにかくポジティブ、前向きに(撮影/村上航)

3回目の“目玉”からはピンを狙えず、バンカー横に出した。「そしたらボール(とフェース)の間に葉っぱが挟まっていて、スピンがかけられなかった」とアプローチを寄せきれず、4オン2パット。「めちゃくちゃショック。18番は獲り返そうと思ったけど、獲れなかったので落ち込みました」と肩を落としてクラブハウスに戻って来た。

それでも、6バーディ、2ダブルボギーの「70」で、通算9アンダー20位タイ。日本勢最上位の笹生と1打差、渋野、畑岡とは同スコアで、17歳のアマチュアとしては堂々たる位置なのは間違いない。「最終日は、悔しい気持ちをぶつけてやろうと思います」とたまりまくった不運を、エネルギーに替えることを誓った。(タイ・チョンブリ/谷口愛純)

最終日はたまった不運を力に替える(撮影/村上航)

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