旧袋川の桜並木、左岸側のみ保存へ 足利、地元自治会が方針固める

旧袋川沿いの桜並木。右側が左岸(2019年4月撮影、足利市提供)

 【足利】老齢化や特定外来生物クビアカツヤカミキリの被害で減少が続く旧袋川沿いの桜並木。並木を管理する市は倒木の危険があると判断された木を毎年10本前後伐採している。近い将来、桜並木は消滅の可能性が指摘されているが、地元の千歳地区自治会長連合会は25日までに、桜小の南側を中心とした左岸側のみの保存を目指す方針を固めた。

 桜並木の桜は、地元住民が戦後に植えたソメイヨシノ。ピーク時は約700メートル区間に160本近くあった。しかしソメイヨシノの寿命は約60年といわれ、本年度末には109本まで減る見込みという。

© 株式会社下野新聞社