トルコ、建物倒壊で180人逮捕 自治体当局者も、600人を捜査

トルコ南部カフラマンマラシュ県の損壊した建物=25日(ゲッティ=共同)

 【アダナ(トルコ南部)共同】トルコ・シリア大地震で、トルコのボズダー法相は25日、建物倒壊の責任を追及する捜査で、これまでに180人以上を逮捕したと明らかにした。アナトリア通信が伝えた。

 ボズダー氏は捜査について、600人以上を対象に行っていると述べた。南部ガジアンテプ県の自治体当局者も逮捕された。建築の監督責任を問われたとみられる。

 トルコ災害緊急事態対策庁は、被災地で既に倒壊したか、激しく損傷した建物が17万3千棟以上あるとしている。トルコ政府とシリア人権監視団(英国)の集計によると、トルコとシリア両国で確認された死者は5万人を超えている。

 一方、米地質調査所(USGS)によると、トルコ南部ニーデ県で25日午後1時27分(日本時間午後7時27分)ごろ、マグニチュード(M)5.3の地震があった。人的被害は伝えられていない。オクタイ副大統領は、現地に調査チームを派遣したと発表した。

トルコ南部ガジアンテプ県で、大地震により積み重なるようにして倒壊した建物=6日(AP=共同)

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