福祉文化の醸成と啓発を目指した講演会「『天と地と』自然災害に備える!」がこのほど、愛川町文化会館で開かれた。お天気キャスターで防災士の木原実さんが登壇。防災や自然災害などについてユーモアを交えて説明し、町民ら約100人が熱心に聞き入っていた。町社会福祉協議会主催。
木原さんは児童と防災を一例に挙げ、「小学生が校庭で遊んでいる最中に、サイレンが鳴ったらどういう行動を取るか」という動画を紹介。周囲に倒壊する構造物がない校庭にいるにもかかわらず「机の下に身を隠して」と普段から指導されているため、教室内に戻ってしまう児童がいた事例を挙げた。「避難行動の何が必要なのか、本質的な部分が子どもたちに伝わっていない」と警鐘を鳴らした。