
【北京共同】北朝鮮メディアは26日、首都平壌の西浦地区で新たなニュータウン建設の着工式が25日に行われ、金正恩朝鮮労働党総書記が娘と共にくわ入れを行ったと報じた。娘は第2子「ジュエ」さんとの情報がある少女。北朝鮮メディアは「最も愛する方」と呼んだ。
昨年11月以降、公式報道は7回目で、金正恩氏の経済分野の活動に同行したのが伝えられたのは初めて。当局が重視する住宅建設の象徴的行事に参加した姿を報じたのは、国政全般をそばで見ていることを強調する狙いがあるとみられる。
北朝鮮は2021年から5年間、平壌に毎年約1万戸ずつ、計約5万戸の住宅を建設する計画で、今月15日に3期目の着工式が行われた。25日着工のニュータウンはこれらとは別に、昨年末の党中央委員会拡大総会で建設を決めたとみられる。
これまでの工事は朝鮮人民軍が主体だったが、今回は若者を動員。着工式で演説した金正恩氏は、全国から10万人超の若者が工事参加を願い出たとし「この事業は建設事業であるだけでなく、政治闘争だ」と強調した。