レッドブルF1、アルファタウリ売却を検討との報道を受け、声明を発表「体制変更の計画はない」

 ドイツの『Auto Motor und Sport』が、2月25日、レッドブル社の新経営陣が、スクーデリア・アルファタウリを売却するか、売却しない場合はファクトリーをイギリスに移転させることを検討していると伝えた。これに対してレッドブルは、アルファタウリとの関係を変更する計画はないとのコメントを発表した。

『Auto Motor und Sport』の報道では、アルファタウリは2022年にコンストラクターズ選手権9位に沈み、F1から得る分配金が下がることもあり、レッドブル・グループのスポーツ部門の責任者オリバー・ミンツラフらは、財政面で非効率的であるとして、アルファタウリの運営について何らかの手を打つ必要性を感じているという。

 昨年、レッドブル社の共同創業者ディートリヒ・マテシッツが死去した後、経営チームが一新された。フランツ・ワツラウィックがレッドブルの中核となる飲料ビジネスを統括し、アレクサンダー・キルヒマイヤーが最高財務責任者(CFO)を務め、オリバー・ミンツラフが新たにコーポレートプロジェクト担当CEOに就任してF1を担当することになった。

『Auto Motor und Sport』は、新経営陣の選択肢はふたつあるとしており、ひとつは現在イタリア・ファエンツァに位置するアルファタウリのファクトリーをイギリスに移し、レッドブルの本拠に近づけて、コストを節約すること。もうひとつはチームを売却してしまうことであるという。

スクーデリア・アルファタウリのファクトリー

 F1人気向上とともに、チームの価値は非常に高まっている。また現在FIAは新規参戦チームの募集プロセスを進めており、F1参戦を目指す者が既存チームの買収に関心を示すかもしれない。

 この報道を受け、レッドブルは、姉妹チームであるアルファタウリとの関係を変更する計画はないとの声明を発表した

「現在の組織を変更する計画はありません」とレッドブルのスポークスパーソンは述べたと『Sky Sports F1』は報じた。

「レッドブル・テクノロジーは、アルファタウリにコンポーネントを供給し、レッドブル・パワートレインズは、彼らのチームと連携し、共に働きます」

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