新海誠『すずめの戸締まり』ベルリンでファンとティーチイン「想いの強さはドイツも日本も似ている」

2022年11月に公開となった新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』が、公開105日間で、観客動員1041万人、興行収入138億円を突破。2月23日に実施されたベルリン国際映画祭でのプレミア上映に引き続き、現地時間の2月24日夕方からベルリン市内の劇場『UCI Luxe Mercedes Platz』にて、現地のファンとのティーチインを行った。

日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめの解放と成長を描く冒険物語である『すずめの戸締まり』は、新海監督のこれまでの作品『君の名は。』『天気の子』に続き、3作連続で観客動員数1000万人を突破。さらに世界199の国と地域で配給が決定している。

日本国内では24の都道府県で計72回のティーチインを実施した新海監督も、ドイツのファンとのティーチインは初。監督の作品は全作品観ているというファンも多く駆けつけ、作品制作過程に関する質問がいくつも飛び出した。

ファンから“音楽はどうやって作っていったの?”の質問には、「音楽は、RADWIMPSの野田洋次郎さんに脚本を読んでもらい、曲で感想をもらう。その曲からインスピレーションをもらって話の内容が変わることもあるし、キャッチボールをしながら固めていく感じ」と回答。

また“『Suzume』には過去の作品のキャラクターは出てこないの?”との質問には、

「『Suzume』には過去の作品のキャラクターは出てこないけれど、いくつかイースターエッグを隠していている。例えば『天気の子』に出てきたバイクのヘルメットを『Suzume』のあるキャラクターがかぶっていたり」と話すなど、約10問の質問に答えた。

現地のファンとディスカッションを繰り広げた新海監督(右)

さらに、“椅子”に関して聞かれた監督は「小さいときに父が椅子を作ってくれた。椅子は子供にとって特別なもので、自分だけの大切なスペースだと思う。今作は東日本大震災をベースにしていることもあり、シリアスになりすぎないように、すずめの横には何か可愛らしいキャラがいて欲しいと思って描いた」と回答。その他、時に英語を交えながらファンとディスカッションを繰り返した。

ティーチイン終了後に新海監督は「ティーチインは素晴らしく楽しい時間でした。今回初めてベルリンに来ましたが、本当に僕の作品を知ってくれていて、全作品観てくれているような濃いファンの方も沢山集まってくれていました。日本でのティーチインもとても温かい空間なので、ファンの方の想いの強さはドイツも日本も似ていると感じました。映画の中で笑ってほしい、泣いて欲しいと思って作ったポイントが実は沢山あります。きっと日本の方々も心の中でくすっと笑ってくれているのかなとは思いますが、とにかく海外の方たちは1つ1つ拾ってくれていたという印象です。これから約2カ月のワールドツアーなので、風邪をひかないように乗り切りたいと思います」と語った。

世界199の国と地域で配給が決定

『すずめの戸締まり』

予告映像:https://youtu.be/FVU0zESXS5c
公式サイト:https://suzume-tojimari-movie.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/suzume_tojimari
公式Instagram:https://instagram.com/suzumenotojimari_official/
公式TikTok:https://tiktok.com/@suzumenotojimariofficial?_t=8VQFcnSSR7Z&_r=1

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