1999年にタイムスリップ! 本部中創立75年、タイムカプセルを開封 沖縄・本部

 【本部】本部町立本部中学校創立75周年記念事業実行委員会(松田泰昭会長)は19日、同校の体育館で、創立50周年企画で実施したタイムカプセルの開封式を行った。タイムカプセルは1999年10月11日に設置され、20年以上を経て開封された。20世紀末の同校の教育資料や、町役場などの諸資料を同封し、21世紀に活躍する人たちの資料に供することが狙い。

 収納品は学校の中庭から体育館へ運ばれた。関係者ら約80人が参加して確認した。松田会長のあいさつ、渡久地政孝本部中学校校長の経過報告に続いて開封除幕式が行われた。

 ヒューム管を3段に仕切り、上、中段は教育資料が主で、下段には泡盛が納められ、きれいな状態だった。資料は同校の教育計画、生徒の作品や活躍資料、制服、かばん、記念誌、卒業アルバム、写真集、PTA資料など。野球部の県大会優勝、九州大会優勝の懸垂幕もあり、スポーツ、吹奏楽部などの活躍が目立った。

 参加者らは当時思ったことや取り組んだことが確認でき、感動と驚きで素晴らしい一日になった。収納品を受け取り、思い出話に花が咲いていた。当時の校長の大城正功さん(84)は「20年以上が経過して当時の状況を思い出し、感動しました」と話した。当時の生徒だった女性(38)は「私への手紙を受け取った。懐かしい」と話した。

(上間宏通信員)

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