PFAS問題、オリジナルの歌で訴え 参加者「声を上げないと解決しない」 沖縄・宜野湾で市民集会

 【宜野湾】米軍基地周辺から有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題を受けて、市民団体「宜野湾ちゅら水会」は25日、沖縄県宜野湾市役所前で市民集会を開いた。市民ら約30人が参加した。沿道でスタンディングをした後、PFAS汚染などを訴えるオリジナルソングなどを披露した。

 オリジナルソングは八重瀬町に住む仲宗根朝吉さんや、ちゅら水会が制作。妊娠中の母親が、おなかにいるわが子がPFASの影響を受けていないか心配する歌や、PFASを含む泡消火剤が川に浮かぶ様子を歌にした。

 宜野湾市に住む女性(44)は、普天間第二小に通う小学2年の娘(8)と参加した。同小ではPFASの一種、PFOSが高い値で検出されたばかり。女性は「米軍基地の問題で声を上げるのはタブーと思われているが、声を上げないと解決しない」と話した。

 ちゅら水会は毎週土曜に市役所前で、PFAS問題を周知するためのスタンディングを行っている。

(石井恵理菜)

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