JR高麗川駅の新駅舎や東西自由通路を整備 現在の駅舎が見られるのはあとわずか

JR高麗川駅の現駅舎(写真:poodle / PIXTA)

埼玉県日高市とJR東日本は、八高線・川越線が乗り入れるJR高麗川駅のリニューアル工事に着手します。

市とJR東日本が2022年11月に締結した協定に基づくもので、新駅舎と東西自由通路が整備されます。工期は2026年3月まで。3月からは送迎用駐車場が仮駅舎設置に伴い使用できなくなります。

新駅舎は「~こまがわ交流さんぽ道~」をコンセプトとしており、市の花の一つである曼殊沙華をはじめとした高麗川流域の豊かな自然を建物に取り入れます。また、高麗川駅を中心とした賑わいを生み出す交流の場をつくり、高麗川地区の誰もが安心して歩ける「さんぽ道」のような歩行空間も整備されます。これまでは駅の東西を利用する際に地上の踏切か地下道を経由しなければならず、移動に7~8分の時間を要していましたが、新たにできる自由通路を経由すれば約1分で移動できるようになります。

新駅舎は鉄骨造の地上2階建て。高さは11.5メートル、延べ床面積は約550平方メートル。自由通路は幅員4メートル、延長87.9メートルで、両脇をガラス部材とすることで広がる街並みが感じられるように。日高市によれば、自由通路の整備にあわせ、駅前広場の整備も行うということです。

工事のための仮囲いが設置されますと、現駅舎風景は見られなくなります。JR東日本八王子支社は現在の駅舎が見られるのもあとわずかとし、開業90周年を記念したイベントを企画。後日発表の予定です。日高市は現駅舎の取り壊しを2023年9月頃に実施する予定としつつも、「現駅舎は歴史ある建物のため、建物の一部をJRから譲渡してもらうよう協議している」としています。

【画像】新駅舎イメージパースなど

JR高麗川駅新駅舎 西口完成イメージパース(画像:日高市)
JR高麗川駅新駅舎 東口完成イメージパース(画像:日高市)
JR高麗川駅新駅舎 南側イメージパース。東西重通路両脇のガラスデザインは地元の方や駅利用者の意見を反映して整備するということで、日高市では15日まで自由通路の透かし絵デザインのアンケートを行っていました(画像:日高市)

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