PACIFIC RACING TEAMがVTuberグループ『ぶいすぽっ!』とタイアップ。体制も一新

 2月27日、スーパーGT GT300クラスに参戦するPACIFIC RACING TEAMは、2023年の参戦体制を発表した。新たに人気VTuberグループ『ぶいすぽっ!』とタイアップ。車両もメルセデスAMG GT3にスイッチし、ドライバーラインアップも変更された。

 PACIFIC RACING TEAMは2021〜2022年はCARGUY Racingとコラボレーションし、フェラーリでスーパーGTを戦ってきたが、2023年は体制を一新してスーパーGTに臨むことになった。

 まず車両は、メルセデスAMG GT3にスイッチ。車両名は未定ながら、これで今季のGT300には4台のメルセデスが参戦することになりそう。そしてドライバーラインアップも変更された。まずAドライバーには、長年GT300で戦っている阪口良平が加入。Bドライバーには、これまでユーロフォーミュラ・オープンやGTオープン、ランボルギーニ・スーパートロフェオ等で戦ってきた中国人ドライバー、リアン・ジャトンが加わった。またCドライバーには、これまでもチームでドライブした実績がある川端伸太朗が加入。ふたりをサポートすることになる。

 また今シーズンも、車両メンテナンスはPACIFIC RACING TEAMと2015年から産学連携協定を結んでいる中日本自動車短期大学が引き続き担当。同校のモータースポーツエンジニアリング学科の学生が、プロメカニックとともにピットクルーとして活躍する。

 チームのエントラント代表を務める神野元樹代表は「ベテランの阪口選手、そして日本のGTを初めて走るリアン選手を迎え、今年一年どのような走りを見せてくれるか楽しみです。本年度も熱い応援をよろしくお願いいたします」とコメントした。

 また2016年以来のチーム復帰となる阪口は「ご縁を感じますし、初めてのAMG GT3をドライブするのですでにワクワクしています。また、リアン選手も可能性を秘めたドライバーだと思うので、公式テストから良いチームワークを築いていけるようチーム一丸で頑張ります」と語った。

 そして、初めてのスーパーGT挑戦となるジャトンは「私にとってスーパーGTは長年夢見てきたチャンピオンシップであり、ここでさまざまなことを学び、自身のキャリアに繋げていきたい。今シーズン、チームの一員として結果を出していきたい」と意気込みを語った。

 また川端も「昨シーズン、スポットで参戦させていただいたチームで今シーズンも参戦することができ大変嬉しく思います。応援してくださる皆様のために少しでも良い結果を残せるよう精一杯努力いたします」と語っている。

 そして、これまでもさまざまな人気コンテンツとタイアップしてきた実績があるPACIFIC RACING TEAMだが、2023年は新たにVTuberグループ『ぶいすぽっ!』とタイアップすることになった。『ぶいすぽっ!』は、競技ゲーム配信VTuberグループの中で絶大な人気を誇り、所属タレントの総チャンネル登録者数は約571万人、Twitter総フォロワー数は約513万人にもおよぶという。

 今回のタイアップ実現のなかでも、多数の人気タレントを抱える『ぶいすぽっ!』の誰が起用されるか、さらにタイアップのたびに注目を集めるレースクイーンver.の描き下ろしイラストが注目を集めるところ。またイラストはスーパーGTのなかでも屈指の人気を誇るレースクイーンユニット、Pacific Fairiesの2023年コスチュームで描き起こされる予定だという。

 今後チームからはレースクイーンver.の描き下ろしイラストを使用したマシンデザイン、チームオリジナルグッズなどさまざまな情報発信が予定されており、個人スポンサー募集、イベント出展などの展開が企画されているという。レースファンのみならず『ぶいすぽっ!』ファンにとっても続報が期待されるところだ。

PACIFIC RACING TEAM

2023年スーパーGT参戦体制

参戦クラス:スーパーGT GT300クラス
タイヤ:ヨコハマ
ゼッケン:9
エントラント代表:神野元樹
エントラント:PACIFIC RACING TEAM
ドライバー:阪口良平/リアン・ジャトン/川端伸太朗
車両:メルセデスAMG GT3
車両メンテナンス:中日本自動車短期大学
車両名:TBN
レースクイーン:Pacific Fairies

© 株式会社三栄