「笑点」加入・春風亭一之輔、長男から「地に足をつけて」と忠告 春蝶&吉弥との会は“笑点特需”で追加公演

落語家の春風亭一之輔(45)が27日、大阪・毎日放送で行われた「春蝶・吉弥と一之輔 三人噺 2023」(4月28日、大阪市中央公会堂 大集会室)の記者発表会に桂春蝶(48)、桂吉弥(52)と出席した。

一之輔は日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜、後5・30)の新メンバーに、昨年9月に死去した三遊亭円楽さん(享年72)の後任として抜てきされ、5日の放送で初登場。それも後押ししてか、25日から発売されたチケットは異例の速度で完売。当初は夜公演のみの予定だったが、急きょ追加で同日の昼公演(同所)が決定した。

吉弥は「ありがとうございます」と一之輔に頭を下げ感謝。一之輔は「コツコツやってきたものが笑点に出ただけでこんなに売れるのかと…。ちょっと気分が悪いくらい」と複雑な胸中を明かし、笑いを誘った。春蝶も「まさかの笑点特需で」と驚きつつ、「一之輔さんには、笑点の中で発言力をつけてもらって、笑点初の『上方落語枠家』をつくってもらいたい」と期待。これに一之輔は「じゃあ、二葉さんで」と、フジテレビ系「ぽかぽか」の水曜レギュラーを務めるなど、人気急上昇中の桂二葉(36)の名を挙げて返した。

オンエアで新メンバー抜てきを知ったという吉弥は「直前に一緒に仕事したのに、何も言わない。テレビ見て『おい!言えよ、俺に!』って」と不満顔だったが、一之輔は「何にも聞かれてないのに、言うわけないじゃないですか」とツッコミ。新メンバーのオファーについて「かみさんには最初に相談しましたけど、子どもにも言ってない」と極秘を貫いた一之輔だったが、発表後も家庭内での盛り上がりはイマイチのようで「子どもは思った以上に盛り上がってないですね。長男いわく『この件に関しては、浮足立たないように地に足をつけて、家族で頑張っていきましょう』」と宣言されたことを明かした。

夜公演の演目は現時点で「お楽しみ」としたが、追加された昼公演の演目を決める一幕も。会の先陣を切る春蝶は「二階ぞめき」、中トリの吉弥は「親子酒」、そしてトリの一之輔は「子別れ」を選んだ。一之輔は「大きな会場で(上方の)先輩方と相まみえる機会はこの会しかない。春蝶、吉弥両師匠のお客さまを全部いただくつもりでいきたい」と気合を込めた。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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