過去最大の積雪46㌢を観測した1月の大雪への対応まとめ / 岡山県津山市

津山市は、過去最大の積雪46㌢を観測した先月の大雪への対応(1月24〜28日)についてまとめた。人的被害はなかったが、今後の災害級の雪に備え「本部の組織体制、早急な除雪のための体制の再構築など見直しと改善を進める」とした。
20日に開かれた市議への議案説明会の席上で報告した。建物などの被害は住宅の雨どいや屋根、カーポートなどの破損、水道管破裂など。市関係の施設では、旧苅田家住宅の土蔵梁(はり)の破損、施設の雨どいや公衆トイレ機器の破損などがあった。
25日からの市の主な対応は、生活道路を含む市道などの除雪約322㌔(阿波、加茂、勝北、久米地域、旧市内)、凍結危険箇所への凍結防止剤の散布、凍結防止剤約2200袋の配布(本庁舎・各支所出張所)などにあたった。生活道路の除雪が遅れるなど住民から多くの苦情が発生したという。帰宅困難者の支援は24〜25日に加茂町公民館を受け入れ施設として開設し、最大3世帯8人が利用した。
市議から「大雪警戒本部が設置されたが、それがいつなのか、いつ公にしたのか」との質問があり、市側は「26日に、それまでの対応についての会議体を設け、それをもって設置したと理解している。アナウンスはできていなかった」と答えた。
この日の定例会見で谷口圭三市長は「検証を踏まえ、除雪が早急に実施できる体制を再構築し、避難行動要支援者らへの支援活動がスムーズに行われるよう、引き続き関係機関や団体等との連携を深めるとともに、災害ボランティアなどによる共助の仕組みづくりをさらに進めていく」と述べた。

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