路上で転び動けない高齢者助ける 水島工高生2人に県わかば賞

小寺さん(右)から賞状を贈られる山本さん(中央)と寺村さん

 転んで動けなくなった高齢者の救助に貢献したとして、水島工業高(倉敷市西阿知町)3年の寺村幸朗さん、山本飛鳥さん=いずれも(18)、浅口市=に青少年の善行をたたえる「岡山県わかば賞」が贈られた。

 2人は1月下旬、下校中に浅口市金光町内の路上でうつぶせに寝転がり、動けなくなっている高齢女性を発見。女性はつまずいて転び「肩が痛い」と話していたといい、通りかかった青色防犯パトロール車に協力を求めて救助した。女性は無事自宅に戻ったという。

 同高で20日に伝達式があり、県青少年相談員の小寺大輔さん(53)が賞状などを手渡した。小寺さんは「勇気と冷静さが素晴らしい」とたたえ、2人は「心配で放っておけなかった。車を止め、運んでいただいたパトロール車にも感謝している」と話していた。

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