県立高一般入試競争率1.12倍 23年度出願状況、2年連続上昇

 岡山県教委は27日、公立高55校が実施する2023年度一般入試の出願状況を発表した。県立全日制の全50校には特別入試などの合格内定者を除く計6099人の募集に対して6810人が出願。平均競争率は1.12倍(前年度1.08倍)と2年連続で上昇した。

【岡山県内公立高校23年度一般入試出願者数はこちら】

 倍率上昇の要因について、県教委が特別入試で募集枠の上限を緩和したのに伴って28校が定員を拡大したため、一般入試の募集定員が前年度より約2割減ったことが影響しているという。

 県立全日制で競争率が最も高かったのは前年度に続いて岡山工業情報技術の5.38倍。同高デザイン4.88倍、水島工業情報技術3.88倍と続いた。普通科単独では邑久1.64倍、総社南1.52倍が高かった。

 一方、出願者が定員に達しなかったのは26校49科1コース(前年度28校48科)。瀬戸南園芸科学、笠岡工業電気情報、井原地域生活ヒューマンライフ、真庭経営ビジネスの4科・コースは志願者がおらず、特別入試の合格内定者のみとなる。県教委によると、複数の科・コースで志願者ゼロとなるのは初めてという。

 県外の生徒向けに行う全国募集は計78人(9校)の定員に対して計3人(2校)が出願。広島からが2人、兵庫1人だった。

 一般入試は3月8日に学力検査、9日に面接があり、合格発表は16日。病気欠席者らを対象にした追試は16日で、新型コロナウイルス感染のため追試も受けられない生徒には24日に面接による受験機会を設ける。症状が続いて欠席する場合は調査書などで選抜する。

 県立全日制の総定員は1万805人。特別入試や中高一貫校の内部進学などで既に4706人の合格が内定している。

© 株式会社山陽新聞社