宮城・名取市と日本航空が企画 ふるさと納税の返礼品で子どもたちが空の旅

宮城県名取市が日本航空と共同で企画した1200万円のふるさと納税で、約50人の小学生を空の旅に招待するという返礼品の企画が実現し、子どもたちが貴重な体験を楽しみました。

仙台空港に25日、空の旅に招待された名取市の小学生49人が次々と集まってきました。

この企画は、子どもたちに空港のある名取市の魅力を知ってもらうとともに、復興に向かう姿を上空から見てもらおうと、名取市と日本航空が共同で行いました。

日本航空佐野寛人東北支社長「被災からどのように自分たちが住んでいる街が再建をして、今どういう状況になってるかっていうのを空から是非眺めてもらいたいなと思っております」

飛行機に乗り込む前、子どもたちは機内からの荷物の積み下ろしなども見学しました。

日本航空の担当者「預けたかばんはベルトで流れてきているんだけど、1個1個手作業で下ろしていきます」

子ども「なるほど、大変そうだな」

そしていよいよ、飛行機に乗り込みます。 坪谷歩香記者「子どもたちは、こちらのチャーター便で東北の空の旅を楽しみます」

今回のフライトは、宮城県や山形県などの東北の上空を巡る約1時間半の旅です。

機内では、2人のパイロットが飛行ルートや機体などについて説明しました。

パイロット「車で行ったら1日から2日はかかるけど、飛行機だと1時間で行けるからね」

子どもたちは、窓から見える街の様子や雲の上の景色をじっくりと目に焼き付けていました。

子ども「空の上って憧れます」「ワクワクしました」

中には初めて飛行機に乗る子どもたちも。

子ども「最高の旅行みたいな、本当にこういう体験めったにできないのでとてもうれしいです」

機内では、客室乗務員のアナウンスも体験しました。

「本日の飛行時間は約90分を予定しています。ごゆっくりお過ごしください」「仙台空港のお天気は曇りです。残り時間もどうぞお楽しみください」

フライトを終えた子どもたちは、空の旅を満喫しました。

子ども「飛行機が飛び立つ時とか降りる時とかが楽しかったです。ジェットコースターみたいで楽しかった」「アナウンスってすごく大変なんだなって思いました。松島が見えた時、松島って上から見るとこんな感じだったんだって思いました」

名取市総務部財政課小松政博課長「名取市ってこういう土地なんだよっていうのを少しでも興味持っていただくのが一番だと思うんですけど、将来は名取市で何か担っていただければいいかなというふうに考えています」

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