オフィスビルに共有ラウンジがオープン 空室率が上昇…差別化でビルの魅力向上へ 高松市

差別化によりビルの魅力を高めます。高松市のオフィスビルが、入居者が無料で使用できる「共有ラウンジ」のサービスを始めました。

高松市鍛冶屋町の「香川三友ビル」です。28のテナントで約350人が働いています。このビルの8階に……。

(赤木由布子リポート)
「こちらがオープンしたばかりの共有ラウンジです。机やいすが落ち着いた色味で、カフェのようなくつろげる空間となっています。そしてなんといってもこちら8階にあるということで、窓からの景色が開放的な気持ちにさせてくれます」

約140平方メートルのラウンジには、コワーキングデスクや靴を脱いでゆったりとくつろげるソファなど、約50席が設けられています。

(赤木由布子リポート)
「本格的なコーヒーマシンでいれたこちらのコーヒー、無料でいただくことができます」

(共有スペースの利用者は―)
「自分の席とは違った場所で気分を変えてリラックス、リフレッシュできて、また午後から頑張ろうと思ってます」
「(ビル内の)交流の場ともなっていて、コミュニケーションが図れるのでとても便利です」

こうした取り組みの背景には、オフィスビルの空室率が高くなっていることがあります。

(労住協不動産センター/山下正二 社長)
「3年前ほどは(高松市内では)5%程度の空室率でした。それが一昨年、だいたい10%近くに上がりまして、新型コロナの影響があったと思います」

新型コロナによる業績の悪化や、テレワークの普及などで事業所の撤退や縮小が進んでいます。そうした中、オフィスビルも時代に合わせた変化が求められています。

こちらの共有ラウンジは、ビル運営会社の若手社員の提案で実現したそうです。

(香川地所/青木まどか さん)
「やはり最初に経営陣に提案した際は、少し説得には時間がかかった。やはり生き残るためには、(差別化が)必要だということを話して説得していきました。こういう新しいことにチャレンジすることで、新しいビジネスチャンスにつながることを期待しています」

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