清川村、現役世代に厚い支援 通勤バス代と帯状疱疹ワクチンへ助成

通勤者の軽減負担などを目指し、清川村が定期券購入費を補助することになった路線バス=同村煤ケ谷の村役場前

 清川村は2023年度、公共バスにおける通勤費補助に加え、帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種を助成する。いずれも“現役世代”を対象とした支援策で、通勤費補助は村民の足となる公共交通機関の安定した運行にもつながるとしている。

 ターミナル駅の小田急線本厚木駅から宮ケ瀬までのバスは、1カ月で約3万円を要し、村民の大きな負担となっている。村によると、現在のバス利用者の7割が勤務先から全額補助が出ていることから、自己負担分の半額を上限として独自に支援、当初予算に約120万円を計上した。利用者増加でバスの安定した運行につなげるとともに、公共交通機関利用による環境負荷への軽減を目指す。すでに05年から高校・大学生への通学費補助は導入されており、足並みをそろえた形だ。

 帯状疱疹は加齢や病気などで抵抗力が落ちると水痘の原因ウイルスが活動を再開し、皮膚の痛みや神経痛を伴う症状で、50歳以降で発症し、加齢とともにその率が高まるとされる。

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