大分三好ヴァイセアドラー 残り8試合は残留への正念場となる 【大分県】

バレーボールのVリーグ男子1部で残留(8位以内)を目指す大分三好ヴァイセアドラー。リーグ戦は残り8試合となり、正念場を迎える。通算成績4勝24敗で9位の大分は、今月25、26日に残留争いのライバルとなる8位の東京グレートベアーズと対戦し、1勝1敗で終え、ポイント差を詰めることができなかった。

東京との2連戦は、収穫と課題が明確に出た試合だった。リベロの小川峻宗が「レセプション(サーブレシーブ)が安定すれば、セッターがストレスなくトスを上げられ、攻撃の選択肢を増やすことができる」と振り返ったように、Aパス(セッターがかまえた位置に正確に返すレシーブ)が返れば、サイドやセンターにパスを振り分け、ポイントを重ねることができた。また、イノック・モゲニや山田滉太の強烈なサーブで崩したときは、チームに勢いが出た。それが結果につながらないのは苦しいところだが、我慢しながら積み重ねていくしかない。

チーム一丸となって1部残留を目指す

残留のためには、レシーブの安定が不可欠となる。ムレイ・ポール監督は「多彩な攻撃」の浸透を図っている。センター攻撃を有効に使いながら、ブロックを散らしてサイドからポイントを奪うのが、監督の描く青写真だ。そのためにはAパスが重要になる。ポール監督は「レセプションは選手各々が守備範囲を確認し、コミュニケーションと集中力を高めることで改善できる」と話す。

目標はどんな形でも1部に残留すること。ならば、粘り強い守備を取り戻すことが先決だ。リーグ最少の得セット数はレシーブの乱れによるもので、当面は守りに軸足を置き、安定したレシーブを供給できれば、多彩な攻撃につなげることができる。レシーブ力に定評のある山田、小川、久保田雅人のリベロ陣が、いかに効果的なパスをつなぐことができるかがポイントになりそうだ。

攻撃につなぐレシーブがカギになる

(柚野真也)

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