深夜に店襲撃の24歳逮捕…流血の女性店主に起こされ、寝ていた夫衝撃 血で染まった「かばん」で事件動く

女性店主が切り付けられたビリヤード場=1月30日午前、本庄市緑3丁目

 1月29日から30日にかけ、埼玉県本庄市のビリヤード場で女性店主が首などを切られ現金などが奪われた事件で、県警捜査1課と本庄署は27日、建造物侵入と強盗殺人未遂の疑いで、群馬県藤岡市岡之郷、ベトナム籍の派遣社員の男(24)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は1月29日午後11時~翌30日午前0時23分ごろの間、同市緑3丁目のビリヤード場で60代の女性店主の顔や首を刃物のような物で切り付け、現金約15万円とかばんを奪った疑い。女性は約2週間のけがを負った。女性が2階の住居で就寝中だった70代の夫に助けを求め、夫が110番した。

 捜査1課によると、1月31日午後2時半ごろ、藤岡市内の男方周辺で、血痕付きのかばんを発見した男性が通報。かばんの中に女性名義の物が残されていたことから調べを進め、遺留品発見現場や事件現場周辺の防犯カメラ映像などから男が浮上した。

 県警が2月20日に任意同行を求め、入管難民法違反(旅券不携帯)で現行犯逮捕するとともに、強盗殺人未遂事件に関する家宅捜索を実施。得られた証拠や供述などから今回の容疑を特定した。かばんは男が犯行後に投棄したとみられる。

 男は2019年10月に技能実習生として入国し、21年11月に在留期限が切れていた。現在は派遣会社から群馬県内の工場に派遣されて仕事をしていた。

 男は「借金があり、やってしまった」と容疑を認めているという。県警は犯行に及んだ経緯を調べるとともに、奪った約15万円の使途についても捜査する。

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