ながらスマホを再現 高梁高にGP 県警交通安全動画コン高校生の部

グランプリを受賞した高梁高の動画の一場面

 岡山県警が募った「交通安全啓発動画コンテスト」高校生の部で、高梁高(高梁市)がグランプリに選ばれた。歩いている時などにスマートフォンを操作する「ながらスマホ」といった危険な場面を再現して注意を促す内容。インターネットで公開し啓発に生かしている。

 交通委員の1、2年生8人が21秒の動画を制作。スマホを見ていた自転車の高校生と歩行者が衝突するシーンを演じ、衝突音を入れたり、「ながらスマホはNG」などと表示したりした。狭い通路で自転車が歩行者を追い越し、ぶつかりそうになる場面も紹介した。

 一般の部では稲荷自動車教習所(岡山市)がグランプリ。横断歩道を渡ろうとする女性の前を次々と車が通り過ぎていく場面などを30秒の動画にまとめ、一時停止を呼びかけている。

 県警本部で24日にあった表彰式で井上卓彦交通部長から賞状を贈られた同高2年増田穂香さん(17)は「誰もが事故の加害者にも被害者にもなり得ることが伝われば」と話した。

 コンテストは昨年に続き2回目。高校、一般の部合わせ14作品が寄せられ、県交通安全協会、県指定自動車教習所協会などが審査した。グランプリ2作品は投稿サイト・ユーチューブなどで配信中で、他の準グランプリなど受賞6作品も後日公開される。

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