茨城県取手市ゆめみ野の市立高井小(伝田正晴校長)で27日、外部講師の出前授業があり、南極地域観測隊を3回経験した元筑波大准教授、池田博さん(69)=つくば市=が、極地の自然や地球の不思議を語った。
池田さんは低温工学が専門。2002~04年の第44次越冬隊員などで観測隊に計3回参加し、主に観測機材の超伝導重力計の設置に当たった。北極や赤道直下にも赴いている。4年生の授業では、最高瞬間風速60メートル超にもなる過酷な自然、美しいオーロラ、動物の様子などを紹介。緯度の違いで重力が変わることも解説した。
酒井健太郎君(10)は「日本では見られない現象が起こるのがすごかった」、鈴木歩真君(10)は「南極では重力が変わって体重が重くなることが面白かった」と語った。池田さんは「南極や北極について少しでも関心を持ってもらえれば」と話した。