【WBC】優勝オッズ 日本は大手ブックメーカーで軒並み“3番人気” どこに”負けてる?”

2017年大会での日本代表 @Getty Images

2017年以来6年ぶりの開催となるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。日本は米大手ブックメーカーの優勝予想オッズで、軒並み3番人気につけている。米ブックメーカー「FOX Bet Live」、米スポーツサイト「FanDuel Sportsbook」などで、いずれも同じ順位なのだ。

3位? なにせ日本は唯一の大会2連覇の偉業を成し遂げた国で、2021年に行われたれ東京五輪で金メダルも獲得。世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)世界ランキング1位でもあるのに…日本より上位につける国はどこなのか。あの「大国」と、中米の強国の下馬評が高い。

各ブックメーカーで2番人気となっているのがアメリカ。前回大会で悲願の初優勝を果たしており、連覇に向け“ドリームチーム”を編成する。主将は大谷翔平のチームメートで昨季ア・リーグ2位の40ホームランを放った31歳のトラウト(エンゼルス)。昨季ナ・リーグMVPに輝いた35歳のベテラン、ゴールドシュミット(カージナルス)や、ナ・リーグ首位の46本のホームランを放った29歳のシュワーバー(フィリーズ)、両リーグトップタイの打点王アロンソ(メッツ)らタイトル獲得者を多数揃えた。

リーグトップクラスを揃える打線に比べると投手陣は若干見劣りするものの、元巨人で同じく昨季12勝のマイコラス(カージナルス)らが選出されている。

"1番人気"はドミニカ共和国。2013年大会で初優勝を果たした北中米・カリブ海の雄だ。メジャーリーガーを多数揃える強豪国には、2021年シーズンに大谷翔平(エンゼルス)と激しいホームラン王争いを繰り広げ、タイトルを獲得した23歳のゲレーロ(ブルージェイズ)、昨季のア・リーグ新人王となった22歳のロドリゲス(マリナーズ)、2020年首位打者で昨季MVP投票2位の24歳、J・ソト(パドレス)ら勢いに乗る若手スラッガーが打線の中軸を担う。

投手陣は、昨季サイ・ヤング賞の右腕アルカンタラ(マリーンズ)を軸とした先発陣に、昨季メジャーで30セーブの左腕G・ソト(フィリーズ)が控えており、攻守に隙のないメンバー構成となっている。

…日本は若い才能が多いドミニカ共和国と、MVP級のベテランが中軸を担うアメリカよりも下、という評価なのだ。それでも過去5大会で3カ国しか成し遂げていない優勝経験国の一つとして意地を見せられるか。3月9日の第1ラウンド中国戦から、前評判を覆す歩みが始まる。

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