3月4・5日、さまざまな祈りを込めて 華道池坊山口県連合会が、コロナ前の規模で花展

 華道家元池坊山口県連合支部(松原良子支部長)による2022年度の花展が、3月4日(土)と5日(日)の午前10時から山口県総合保健会館(山口市吉敷下東3)で開かれる。4日は午後5時、5日は午後4時まで。会場には、県内13支部のメンバーによる260点が一堂に並ぶ。入場無料。

 各支部が毎年持ち回りで開いている同展だが、2021年度と2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止に。2019年度も展示数を半分に減らしての開催だったため、コロナ禍前の規模でできるのは3年ぶりになる。

 今回のテーマは「祈り…花とともに」。作者それぞれに異なる「祈り」の表現を、作品の数だけ鑑賞することができる。

 会場入り口には、来場者を歓迎する「迎え花」が展示されている。これは、華道家元池坊中央研修学院(京都府)の香月義則(かつきよしのり)特命教授による作品だ。香月教授は全米をはじめ、世界各地に講師として派遣された実績を持つ。最近では月刊誌「華道」(日本華道社)2023年2月号に作品が掲載されるなど、生け花の文化振興に努めている。

 主幹する米原桂子山口支部長は「作品に込められたさまざまな祈りを、会場で感じてもらえたら」と、来場を呼び掛けている。

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