
滋賀県日野町で1984年に酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され手提げ金庫が奪われた強盗殺人事件で、無期懲役が確定し服役中に75歳で病死した阪原弘元受刑者の再審開始を認めた大阪高裁の決定に関し、元受刑者の弁護団は28日、大阪高検を訪問し、特別抗告しないよう求める要請書を提出した。特別抗告の期限は3月6日。
検察が特別抗告すれば最高裁で再審開始の可否を巡って争われる見通し。高裁決定を受け入れれば確定し、大津地裁で開かれる再審公判で無罪となる公算が大きい。
要請書は、再審請求手続きが始まって21年以上が経過し「特別抗告で、いたずらに引き延ばしを図るべきではない」と指摘した。