アマゴの成魚3千匹放流 1日の解禁に向け日高川漁協

全長20~25センチのアマゴを放流する日高川漁協の関係者(27日、和歌山県田辺市龍神村安井で)

 日高川漁協(和歌山県日高川町)は27日、田辺市龍神村内の日高川でアマゴの成魚約3千匹を放流した。漁協関係者は「3月1日の漁解禁初日から楽しんでいただけると思う」と話している。

 手応えのある釣りと釣果を楽しんでもらおうと、毎年している取り組み。関係者ら約10人がバケツリレーをして、龍神の温泉街と宮代のキャンプ場付近、安井の計3カ所で全長20~25センチのアマゴを放流した。中には30センチ超のもあった。

 漁協では、アマゴの天然資源の回復を目指し稚魚の放流もしている。本年度(5月31日~7月7日)は日高川町の中津―美山、寒川、産湯川、龍神村の小家―湯ノ又、丹生ノ川、小又川、龍神温泉―大熊、小川・小森で平均6グラムの稚魚を計30万3千匹、昨年度(6月1~24日)も同じ区域で平均4.7グラムの稚魚を24万8千匹放流した。

 さらに源流部での資源回復を図るため龍神村の丹生ノ川支流(口合谷の延長約1.8キロ)、広井原(向瀬谷の約4キロ)、小又川支流(折川谷の約4キロ)の3区域を3年間禁漁としていたが、この3月1日に解禁となる。

 関係者は「本流でも各所でアマゴの姿が見られる。水量は27日現在平水で、ここ数年では最高のコンディションでは」と話す。

 さお釣り期間は3月1日~9月30日。入漁料金(税込み)は年券5500円、日券2200円。問い合わせは日高川漁協(0738.52.0224)へ。

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