華やかひな人形 誕生寺に春の風情 境内や門前通りで「祭り」

 岡山県久米南町里方、誕生寺の境内と参道・門前通りにひな人形を飾る「おひな祭り」が開かれ、華やかな人形が春の風情を醸し出している。4日まで。

 地元の女性有志でつくる「誕生寺おひな会」(弓狩久子代表、36人)のメンバーが所有するひな飾りや譲り受けた人形300体以上を約50メートルの通りの軒先などに配置した。今年はより大勢に見てもらおうと、誕生寺の本堂や阿弥陀堂の前などにも並べた。

 七段飾りや御殿びな、押し絵の人形を挿した大正時代の掛け軸をはじめ、ひな人形を竹筒の側面をくりぬいた手作り台座に据えて並べている。近くの誕生寺保育園児が紙などで作った人形や、誕生寺小児童のひな祭りにちなんだ川柳も目を引いている。

 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。弓狩代表は「今後も地域を盛り上げ、伝統行事を知ってもらうためにも続けていきたい」と話す。

 午前9時~午後5時(最終日は午前中のみ)。

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