ティモシー・シャラメ 自分と同じ人喰いとの出会い 「ボーンズ アンド オール」本編映像

第79回ヴェネチア国際映画祭で「監督賞」「新人俳優賞」を受賞した、ティモシー・シャラメ主演、ルカ・グァダニーノ監督最新作「ボーンズ アンド オール」(公開中)から、“人喰い”という宿命を背負ったマレン(テイラー・ラッセル)とリー(ティモシー・シャラメ)が出会うシーンの本編映像が公開された。

母を探す旅に出たマレンが旅の途中で立ち寄ったミニマートの店内。棚の前でしゃがみ込んだマレンは、陳列された商品をかばんに詰め込み始める。夢中で万引きする少女の不審な動きを店に居合わせた青年リーが見つめている。その時、酔っ払った男が幼い子をカートに乗せた女性に「売女め」と罵声を浴びせる。マレンが思わず「失礼でしょ」と口を向けると、リーは男に向かって「おい、うるさいぞ」と諭す。「お前 店員か?」という男に、リーは「違うけど あんたを追い出す」と釘を刺す。そして、リーに挑発された男は、「外でカタをつけよう」と走り去るリーの後を追う。

破れたジーンズや赤毛の髪でリーを演じたティモシー・シャラメは、ニルヴァーナのフロントマンだったカート・コバーンからインスピレーションを受けて、キャラクターを作り上げたという。

「ボーンズ アンド オール」は、生きるため本能的に人を食べてしまうという秘密を抱えた、社会の片隅で生きる二人の男女を描いた純愛ホラー。生まれつき人を食べてしまう衝動をもった18歳のマレンは、初めて同じ秘密を抱えるリーという若者と出会う。人を食べることに葛藤を抱えるマレンとリーは次第に惹かれ合うが、同族は食わないと語る謎の男の存在が、二人を危険な逃避行へと加速させていく。

監督を務めるのは、アカデミー賞脚色賞を受賞した「君の名前で僕を呼んで」でもティモシー・シャラメとタッグを組んだルカ・グァダニーノ。人を食べる衝動を抑えられないリーをティモシー・シャラメが演じ、18歳でリーと運命的な出会いを果たしたマレン役を、「WAVES/ウェイブス」で注目されたテイラー・ラッセルが務める。ラッセルは、ヴェネチア国際映画祭で「新人俳優賞」を受賞した。また、アカデミー賞俳優マーク・ライランスが、物語の鍵を握る人物を怪演している。

【作品情報】
ボーンズ アンド オール
2023年2月17日(金)全国劇場公開
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