ズベレフのDV疑惑は1年3ヵ月の調査の末に証拠不十分で処分せず。ズベレフ「最後は正義が勝った」

ズベレフ、1年3ヵ月の調査の末にDV疑惑は立証されず「ようやく解決した」

1月31日、男子テニスを統括するATPは、元恋人からDVの告発をされたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランク14位)に対して、証拠不十分として処分を科さないことを発表。同日には自身のSNSで「正義は勝った」と綴った。

2018年夏からズベレフと交際していたオルガ・シャリポワさんは、2020年10月のインタビューで交際中にDVを受けていたと告発。2019年のツアー大会に帯同していたホテルで暴行を受けたと話していることもあり、ATPは2021年10月に第三者機関を通じて調査に乗り出した。

そして、調査から1年3ヵ月が経過した今月31日、ATPは声明を発表。当事者のほか家族やテニス選手、ツアー関係者など計24人に聞き取り調査を行うと同時に、ズベレフとシャリポワが提出した資料、電子機器の情報などを確認した結果、DVがあったと立証することはできず、新たな証拠が出ない限り「ズベレフに対してATPが処分を行うことはない」とした。

この報告を受け、ズベレフはインスタグラムのストーリーズに「私は当初から無実を主張し、根拠のない疑惑を否定してきた。ATPの調査を歓迎して全面的に協力し、この問題に対して時間を割いてくれたATPに感謝している」と綴り、母国ドイツやロシアでの裁判でも勝訴していることに加え、中立的な第三者機関を通じて行われたATPでも同様の結果になったことを喜んだ。

「この件がようやく解決したことに感謝している。今は怪我から回復し、この世界で最も愛しているテニスに集中することを最優先している。友人、家族、そしてファンの変わらぬサポートに感謝したい。我々は長く困難なプロセスに従ったが、最後は正義が勝った」と締めた。

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