宮城県産ホヤの海外販路拡大へ 台湾のシェフらが宮城・南三陸町の産地などを視察

宮城県産ホヤの海外販路拡大を目指す県は、新たに台湾の市場を開拓しようと台湾のシェフなど関係者を招いて養殖施設の視察や試食会を行いました。

27日、台湾でレストランを営むシェフら3人が南三陸町を訪れ、船に乗ってホヤの養殖施設を視察しその場で新鮮なホヤの味を確かめました。

台北市台湾料理レストラン蔡承宏(さいせんほう)オーナーシェフ「台湾にもたくさん海鮮がありますが、ホヤのような味は無くて初めて食べた時びっくりして中華料理とすごく合っていると思ったので今回来ました」

震災前は県産ホヤの7割が韓国に輸出されていましたが、震災後、韓国は原発事故を理由に宮城県などの水産物の輸入を禁止していて、新たな販路の開拓が課題となっています。

そのため県は海外プロモーションに取り組み、2022年はアメリカやベトナムに約20トンを輸出しています。今回、台湾への輸出を目指します。

県から事業を委託・ヤマナカ海外事業部高橋研さん「市場は海外でもかなり水産物の需要が拡大してますので、その流れで日本の宮城県のホヤを海外にも出荷して需要を拡大させたい」

28日は石巻市で、招かれた台湾のシェフが台湾の人の口に合うよう考案したホヤのキムチや炒め物、からあげなど5品の料理が紹介され、旅行関係者らが味を確かめていました。

台北市台湾料理レストラン蔡承宏(さいせんほう)オーナーシェフ「台湾の料理はすごく油をかけるので、これがすごくホヤと合っている。油と辛みを一緒に入れるとすごくおいしい味が出てくれた」

県産ホヤは、今回参加した台湾のシェフのレストランで提供予定で台湾への輸出は早ければ夏にもスタートする見込みです。

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