外交部駐港特派員、米総領事に抗議

外交部駐港特派員公署の報道官は2月23日、劉光源・特派員が在香港米国総領事のグレゴリー・メイ氏に面会して厳重抗議を行ったことを明らかにした。24日付香港各紙によると、劉特派員は米国総領事と総領事館の最近一連の香港事務に干渉する間違った言動に対して強い不満を表明。米国に対し「中国国家の安全を脅かしてはならない」「香港で政治工作を行ってはならない」「香港の発展の余地を破壊してはならない」との3つのレッドラインを示した。メイ総領事は2月にオンラインフォーラムに出席した際、「総領事に就任して4カ月の間に香港での政治弾圧と法治水準の低下を目にし、1万5000人の在港米国人が過去3年に他の都市に移住した」と述べたほか、全国人民代表大会(全人代)常務委員会による香港版国家安全法の解釈は司法の独立を削ぐと批判した。外交部駐港特派員公署は「メイ総領事は在港の上級外交官でありながら、香港の現在の良好な局面に対して見て見ぬ振りをし、絶えず香港の法治と自由を中傷し、反中乱港分子に声援を送っている」と非難した。全国香港マカオ研究会の劉兆佳・顧問は「米国はこれまで香港の代理人に声を上げさせていたが、香港版国家安全法の施行によって反体制派が消滅したために直接姿を表すことになった」と解説している。

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