立憲民主党と国民民主党は合流すべき?野党が政策を実現するには?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年2月28日に公開された動画のテーマは……野党の政策実現の方法!立憲と国民は合流すべき?

ゲストに弁護士で国際人道プラットフォーム代表の菅野志桜里氏をお招きし、立憲民主党と国民民主党の最新の動きについて語っていただきました。

両党合流の可能性とは?

【このトピックのポイント】
・岡田克也氏の立憲・国民合流論に菅野氏「今の立憲ではできない」
・立憲・国民と連合の関係性は「支援を受けるために政策を薄めない」ことがポイント
・野党の予算案の賛否について菅野氏「どっちもあり」

立憲・岡田氏「働く人々代表は一つで十分だ」国民との合流を主張

立憲民主党幹事長の岡田氏は2月19日の党大会で「政権交代可能な政治をつくり出すことができるのは立民だけだ。働く人々を代表する政党は一つで十分だ」と国民民主党との合流を訴えました。

菅野氏によると岡田氏は以前から「(野党には)大きなまとまりが必要でその中心は立憲民主党」と考えており、両名は民進党時代には幾度となく議論を重ねたとのことです。

現在の立憲民主党について菅野氏は「まとまらなきゃという意識が強すぎて、本来持っていた良さを薄めて何を目指しているのか、どんどん見えにくくなってきた」と評価。岡田氏の主張に対して「今の立憲を中心にして大きなまとまりをつくることはできない」とコメントしました。

菅野氏は野党が一つになることを目的として据えることに対し「順番が逆」とし、「熱い濃いビジョンを打ち出して力を持った政党に結果として議員が集まるのでは」とコメントしました。

一方で複数の野党が勢力争いを続ける現在の状況については「群雄割拠」と表現。「色んな政党が独自のキャラで様々な創意工夫して戦っている。それを有権者はジーッと見ている状態」と前向きに評価しました。

国民・榛葉氏は岡田氏の発言に不快感「あんまりだ」

立憲の岡田氏の発言に対し、国民民主党の榛葉氏は「あんまりだ。『国民民主党は要らない』と受け取れる。同じ公党であり、わが党は上から目線でも下から目線でもなく各党と等距離で付き合う」と不快感を示しました。

立憲と国民と言えば、支持母体である連合は現状をどのように見ているのでしょうか。

菅野氏は、連合の中でリベラル寄りの組織と保守寄りの組織がそれぞれ立憲と国民に共感することで連合全体がまた裂き状態になっていると分析。「楽になりたい、まとまってほしいという気持ちはあるのでは」と推測しました。

一方で政党側から見ると、連合に配慮することで菅野氏の言う「熱い濃いビジョン」を打ち出しづらくなるという側面は否めません。実際に日本維新の会は支持母体を持たないことを主張することで一定の支持を集めています。

菅野氏は野党を支援する連合のような団体が日本社会に存在することの重要性に言及しつつ、政党としては「一致する部分で支援を受けながら、しかし支援を受けるために政策を薄めない」ことが肝要であるとしました。

国民民主党2023年度予算案に反対の方針

国民民主党と言えば2022年度予算案に賛成したことで注目を集めましたが、2023年度予算案に対しては反対する方針を決定したとのことです。

国民民主党の予算賛成に対し菅野氏は「予算反対が野党の証、という永田町の常識を覆してみせた」と評価。野党は国会質疑を通して予算決定のプロセスに関われるかがポイントであるとし、賛成か反対かは「どっちもあり」との考えを示しました。

2023年度予算案への反対については統一地方選挙を見据えての動きとする見方もありますが、菅野氏もMC千葉佳織もやや懐疑的。

一方で国民民主党をはじめ、各党がシナリオ通りではない動きをすることで国民の関心を引きつけることができるのであれば「群雄割拠の中でのちょっとおもしろい過渡期と感じてもいいのではないかと思う」と菅野氏は締めくくりました。

動画本編はこちら!

立憲・岡田氏の合流論を菅野氏が一刀両断!国民は予算賛成から反対へ!その意図は?

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