「来たぞ、俺の母校へ」長渕剛さん、鹿児島南高の卒業式で熱いライブ コロナ禍の3年間に寄り添い「痛み共有した仲間の絆は切れない」

卒業生と記念撮影する長渕剛さん(中央)=鹿児島市の鹿児島南高校(Photo by 長谷川拓司)

 鹿児島市出身のシンガー・ソングライター長渕剛さん(66)が2月28日、母校の鹿児島南高校(同市)の卒業式に駆けつけた。新型コロナウイルス禍で入学から学校行事などさまざまな制限を受けてきた3年生300人に思い出をつくってもらおうと、歌でエールを送った。

 長渕さんは式典後、ステージに登場。「来たぞ、俺の母校へ。かわいい後輩たちよ、行くぞ!」と呼びかけると在校生、保護者含め計1500人から大きな歓声が上がった。

 「乾杯」や2009年に同校の生徒と共作した「卒業」など8曲を披露。合間のトークでは鹿南高について「帰ってきたくなる場所」と語り「マスク取ろうよ。みんなの顔が見たい」と呼びかけた。コロナ禍にも言及し「つらかったね。3年間マスクを強いられて。だけど、苦しみや悲しみや痛みを共有した仲間の絆は絶対切れたりしない」と励ました。

 最後は、生徒たちと記念撮影。「けしんかぎい、気張っどー」のかけ声で拳を上げた。

 長渕さんからハーモニカを手渡された普通科の宇都利々佳さんは「コロナでなかなか歌う機会がなかったので、校歌や長渕さんと一緒に『卒業』も歌えて、夢のような空間だった。みんなに感謝」と笑顔を見せた。

 長渕さんは27日、鹿児島女子高校も訪問し、ライブを行った。

ライブ後、後輩から花束を受け取る長渕剛さん=鹿児島市の鹿児島南高校(Photo by 長谷川拓司)

© 株式会社南日本新聞社